大学院生としての日々を送る中で感じるのは、筑波大学という総合大学で基礎研究に取り組むことの魅力です。
現在私は脳血管障害の研究を行っているのですが、医学部ではない工学系の研究室とのコラボレーションに力を入れています。他学部の研究成果を応用して創薬やデバイス開発へ繋げていくには、大変な困難が伴いますが、その実現に向けて協力できればと思っています。一見すると医学とは関係のない分野に新たなイノベーションの素材が眠っているケースがあり、そうしたジャンルを超えた研究から革新的な成果が生まれる可能性があるのが、総合大学ならではの魅力だと感じています。
私は学生時代にスポーツで怪我をして医者の世話になることが多かったため、自分もいずれは医療の世界で社会に貢献できる人材になりたいと思うようになり、この道に進みました。
現在は研究生活ですが、いずれ区切りがついたら再び臨床の現場に戻る予定です。
今私が取り組んでいる研究の成果が出るのは何年先になるかわかりませんが、私の後を受け継いだ研究者が成果を挙げてくれ、それを私が臨床で活かすことができたら、こんなに嬉しいことはないでしょう。同じような志を持って一緒に研究に取り組んでくれる仲間を、ぜひお待ちしています。