救急との
連携を推進していく

時間との闘いに挑む

急性期の脳梗塞に対する血栓回収療法では、発症からいかに短時間で治療が行えるかという時間との闘いを避けるわけにはいきません。脳卒中救急においてはチーム医療が非常に重要になってきます。そのため私は救急・集中治療部のメンバーとしての実績を活かし、救急隊、救急医を始めとする脳卒中救急に携わる全ての医療従事者との連携づくりに取り組んできました。

適切な判断のもと、より速く患者さまを運び込めるようチームの知識向上、意識改善にも取り組み、全国的にもトップ施設としての時間短縮と治療成果を上げることができています。このような連携が可能なのも、当院の総合力があってこそだと思います。

高度な外科手術を極める

松丸先生が立ち上げた「脳卒中科」には難易度の高い症例も多く、脳神経外科医としてあらゆるケースの治療を行うことができるという点が魅力です。

カテーテルを使った脳血管内治療件数の増加と共に、外科手術件数も増えています。グループとしては、難易度の高い外科手術と同時に極めていく必要があり、ハイブリッド治療を学べることも、魅力です。このグループを通じて外科医と内科医が互いの技術を学び合い、リスペクトし合うことで、ともに技術レベルを高めていく、そんな理想的な環境が生まれたのではないかと感じています。

今後も患者さまに対して常に最適の治療を提供できるよう、メンバー同士、切磋琢磨を続けていきます。

基礎研究を充実させる

臨床力を高めるのと同時に、臨床研究と基礎研究に取り組むことができます。臨床で得た疑問や発見を研究で明らかにしていく、そして基本的な研究の知識や経験を持つことは、医師としての将来性を広げてくれます。

脳保護療法、幹細胞再生医療、ロボット医工学による機能回復治療など、複数の研究テーマが同時並行で走っています。その基礎となるのは、化学や生物学、工学など他分野の研究室とのコラボレーションです。他分野の専門家同士が、脳卒中の疑問と課題を解決していくために協力し合い、新たな脳卒中の病態を解明したり、治療法を開発したりできるのも総合大学ならではの魅力です。

脳卒中に関するあらゆることを学べるのが「脳卒中科」の最大の魅力です。基礎研究への取り組みを通じて大学院生も育てていきたいと考えています。

丸島 愛樹Aiki Marushima
筑波大学医学医療系 准教授
脳卒中科
脳神経外科
救急・集中治療科
サイバニクス研究センター
出身
筑波大学医学専門学群卒
経歴
  • 1999年 筑波大学医学専門学群卒
  • 日本脳神経外科学会専門医、指導医
  • 日本脳神経血管内治療学会専門医
  • 日本脳卒中学会認定脳卒中専門医
  • 日本脳卒中の外科学会技術指導医
  • 日本救急医学会救急科専門医
  • 2011~2013年 ドイツ学術交流会(DAAD) 奨学生
    Charité – Universitätsmedizin Berlin, シャリテー・ベルリン医科大学脳神経外科(ドイツ)留学
  • 日本脳循環代謝学会評議員
  • つくば、常総地区メディカルコントロール協議会委員(教育研修部会、検証医の会)
  • 神経救急蘇生(ISLS)コースファシリテーター
  • 博士(医学)
専門分野
  • 脳卒中
  • 脳脊髄血管障害の外科治療
  • 脳血管内治療
  • 神経救急、集中治療
  • 脳保護療法
  • 再生医療
  • 幹細胞治療
  • ロボット医工学による機能回復治療 (HAL)

脳卒中科 医師・研修医向け情報

 
  • 松丸 祐司

    松丸 祐司Matsumaru Yuji

    筑波大学附属病院脳卒中科
    筑波大学医学医療系 脳神経外科 教授

  • 早川 幹人

    早川 幹人Hayakawa Mikito

    筑波大学附属病院脳卒中科
    筑波大学医学医療系 神経内科 講師

  • 丸島 愛樹

    丸島 愛樹Marushima Aiki

    筑波大学医学医療系 准教授
    脳卒中科、脳神経外科、救急・集中治療科、サイバニクス研究センター

  • 伊藤 嘉朗

    伊藤 嘉朗Ito Yoshiro

    筑波大学医学医療系
    脳神経外科 講師

  • 松村 英明

    松村 英明Matsumura Hideaki

    筑波大学附属病院 脳卒中科 病院講師

軽井沢脳血管内治療セミナー
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